2016年9月17日土曜日

第65回関東学生剣道優勝大会

 こんにちは。今回の記事は教育学部1年の長瀬が担当します。

 先日9月11日(日)、日本武道館に於いて第65回関東学生剣道優勝大会が開催されました。この大会は私達早稲田大学剣道部が掲げる「学生日本一」という目標を達成するためには避けては通れない道であり、これまでの修練の成果を発揮し関東優勝を勝ち取らんと、選手はもちろん応援する観客席にも気合が入ります。

早大は、緒戦となる第二回戦で東洋大学と対決しました。先鋒の山本が引き分けで勝負を繋ぐと、次鋒の秋山が持ち前の勝負強さを発揮し面を先取。早大はこのリードを守りきり、みごと三回戦へと進出しました。

 続く三回戦の相手は亜細亜大学。序盤では次鋒の秋山が小手を取られ相手にリードを許しますが、続く五将の安井、三将久田松が勝利を重ね逆転。副将勇、大将の小林がこの勝利を守り抜き、四回戦へと駒を進めました。
 
 そして続く四回戦。対戦相手は慶應義塾大学。慶応とは年に一度の合同稽古や早慶戦を通して時には互いの威信を賭けてぶつかりあい、時には互いを切磋琢磨しあうライバル関係です。つまりこの四回戦は早慶戦へのいわば前哨戦のようなものであり、選手達にも一層の闘志が漲ります。先鋒の山本は試合序盤で小手を取られてしまいますが、早稲田の意地を見せ面、小手と立て続けに二本を取り返して勝利。この勝利で勢いに乗った早大は中堅の森本、三将の久田松、大将の勇の勝利によってみごと宿敵慶応との戦いを制し、五回戦へと進出を決めました。

 準々決勝となる五回戦は前年度準優勝の強豪、筑波大学との対決となりました。さすがに五回戦ともなると両チームの実力は拮抗しており、互いになかなか一本を決めることができません。そんな中、勝負の均衡を破ったのは中堅の森本でした。筑波大学の田内相手に面を取られてしまいますが、すぐさま面を取り返し、その後もすさまじい気迫で小手を決め二本勝ち。早稲田はこの貴重な一勝を守りきり、みごと筑波大学を下し準決勝へ勝ち進みました。

そしていよいよ準決勝。相手は前年度第三位の中央大学。強敵、中央大学を相手に早稲田は一進一退の攻防を繰り広げますが、先鋒山本が健闘するも小手を取られ一本負け。中堅の森本が面を決め、早大が勝負をタイへと戻します。続く三将小林は中大の村上を相手に面を取られ、中大に再びリードを許します。しかし小林も執念を見せつけ、胴を取り返し勝負を副将の勇へと繋ぎます。勇が華麗に逆胴を決め、早稲田が決勝進出へと王手をかけたかに見えましたが、続く大将戦、久田松は梅ヶ谷を相手に僅差で一本負け。勝負は代表戦へともつれこみました。早稲田からは久田松、中央大からは梅ヶ谷が代表として選出され、決勝進出を賭けたすさまじい試合が繰り広げられました。早稲田、中央だけでなく日本武道館全体が注目した代表戦は互いが一歩も譲らぬ互角の勝負となり、両者とも有効打がないまま、10分以上もの時間が経過しました。会場全体が試合の行く末を見守る中、梅ヶ谷が久田松の虚を突いた引き面を決め代表戦に終止符を打ちました。
 この結果早稲田大学は三位入賞が決定し、早稲田を破った中央大学は決勝で国士舘を打ち倒し優勝しました。
今年のチームは優勝も十分狙える実力があっただけに、三位という結果には悔しさも残りますが、10月9日(日)に大阪で開催される全日本学生剣道優勝大会ではこの悔しさをバネに、部員全員で必ずや悲願の「学生日本一」の座を勝ち取りに行きます。皆さん、応援よろしくお願いします。

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