第83回早慶対抗剣道試合
皆さんこんにちは。今回の記事は社会科学部1年鈴木涼也が担当させていただきます。
先日、10月8日(月)中央区立総合スポーツセンターにて伝統の一戦である、早慶戦が行われました。早慶戦は全日本と並び、今年優勝を目的としてきた大会です。会場には剣道部員以外にも保護者、また選手の友人たちなど多くの人が応援に来てくださいました。
緊迫感の走る選手入場
緊張感が漂う中、開会式が始まりました。両校応援部による気迫のこもったエール交換が行われ、総勢50名の両校選手の紹介が終わり、ついに試合の幕が上がりました。
早稲田の先鋒野中(1年)は、前に前にと強気の攻めをかけ続け慶應の先鋒貝原にコテを決め、大事な緒戦を勝利で飾ります。
見事な小手を決める先鋒 野中
しかし、次鋒の奥村が敗北を喫し早稲田はそのまま勢いに押される形で3連敗してしまい、慶應に流れを持っていかれてしまいます。しかし十六将の岡田(3年)が見事勝利することで慶應の勢いを食い止め、その後十四将の立川(4年)が負け 、再び慶應に流れを持っていかれそうになりますが十五将の和田(3年)が得意の返しドウで一本勝ちをし再び早稲田は勢いを取り戻します。その後、両校とも一歩も譲らぬまま慶應ややリードの状態で試合は展開していく中で九将の吉村(2年)が慶應の正メンバーでもある横溝と20分以上にも渡る激闘の末、執念のメンを決めます。続く八将岩部(4年)も見事な出ばなメンを決め、早稲田の勝利はあと一歩かと思われましたが、慶應も底力を見せ勝負は慶応リードで大将戦へともつれ込みます。劣勢の状況にも関わらず怒涛の攻めを繰り広げる大将安井(4年)の試合に選手と部員、そして観客席からの声援もこの日一番の盛り上がりを見せる中、勝負はついに延長に突入します。一進一退の攻防戦を見せ両者が拮抗する中、安井が飛び込みゴテを決め大将戦に勝利。今大会は引き分けという結果におわりました。
果敢に攻める安井
早慶戦は両校のプライドとプライドをかけた戦いであり、どちらも実力以上の力を出し切る試合の連続で、毎年どちらが勝ってもおかしくない接戦を繰り広げています。そんな中で来年こそは勝利できるよう、部員一丸となってより一層気を引き締めて稽古に臨む所存です。また、この早慶戦をもって4年生の先輩方は引退となります。常に私たち後輩を引っ張ってくれた先輩方が引退するのは少し寂しく感じますが、これからは秋山新主将をはじめとする新体制の下、部員一同精進してまいりますので、これからも早大剣道部の応援をよろしくお願いします。